演 者 演目名:紙芝居・黄金バット


鈴木 勝丸
 黄金バット(原作・鈴木一郎)は昭和五年(1930)末から六年にかけて東京下町の子どもたちに人気をあつめた紙芝居だった。金色の骸骨マスクに赤マントを着た怪人・黄金バット。子どもたちは家から赤い布を持ち出して身にまとい、「ウハハハハハ……」という黄金バットの奇怪な笑い声をまねをして遊び興じた。中には黄金バットを真似して高いところから飛び降り、ケガをするものも出て、紙芝居を禁じる学校もあった。黄金バットは街頭紙芝居から生まれた初の人気キャラクターであった。
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